故人の霊魂が宿る場所は、依代(よりしろ)といい亡くられた方の象徴、新しいお体とも言えます。
お位牌は故人の戒名、命日(没年月日)、俗名(生前のお名前)、年齢(一般的には「行年」「享年」を用いた数え年)を記入します。
そして、お仏壇の中に安置してお祀りします。
「浄土真宗」では、一般的にはお位牌を作らずに「法名軸」や「過去帳」を用います。
また、最近は無宗旨の方でも祈りの対象として生前のお名前でお位牌を作られる方が増えております。
葬儀の際に使用する白木のお位牌は四十九日の間だけ用いる仮のお位牌です。
四十九日法要(忌明け)までに仏壇店などで正式なお位牌(本位牌)に作り変えます。
一般的には、五七日(三十五日)または四十九日に菩提寺(お寺様)に魂入れをしていだだきます。
お位牌の文字入れには時間がかかる場合もあるので、早めにご準備された方が良いでしょう。
通常、ご注文いただいてから 10~14日 程度頂戴しております。
一部のお位牌や特殊な文字を含む戒名、職人手書きの記名などは加えて4~5日頂くこともございます。
魂入れの予定日から逆算し、余裕をもってご用命ください。
伝統型のお位牌、モダン位牌、蒔絵位牌など、様々な種類のお位牌があります。
宗派などで材質や形などの区別はございません。
ご先祖様のお位牌に合わせたり、お仏壇に合わせたり、お好みのデザインや材質から故人様のイメージに合ったものをお選びいただくと良いでしょう。
ご夫婦でお名前を連名で入れられる「夫婦位牌」もございます。
また複数のお位牌をまとめて1つにできる「回出位牌(くりだしいはい)※5枚~10枚の札板が入っているお位牌)」などもございます。
ご希望に合わせてお選びください。
最近では札板の高さが約12㎝(4寸)ほどのサイズが多く選ばれております。
お位牌の「〇〇寸」という表記は、基本的には札板部分のサイズを指しており、台座部分の形状によっては同じ尺寸でも総高が異なります。
一般的には御本尊(仏像・掛軸)とご先祖様のお位牌より背の高いお位牌は選ばない方が良いとされております。
新しく用意されるお仏壇であれば、お好みのサイズで問題ありません
ただし、最初に小さなお位牌を用意すると、その後のお位牌がより小さくなってしまいますので、ご注意ください。
お位牌の処分については菩提寺(お寺)へ相談される事をおすすめします。
菩提寺によりそれぞれ供養の仕方が異なります。
通常は「魂抜き」をしていただき、それから「お焚き上げ」というかたちで処分します。
「お焚き上げ」に関しては、菩提寺で引き取っていただける場合もあれば、「お焚き上げ専門業者」や「仏壇店」に依頼するという方法もございます。
お位牌は、永く共に過ごしていく大切なものです。
私たち専門店のスタッフへご希望をお聞かせいただき、納得して選ばれるのが一番です。
遠方などで足を運びにくい場合は
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