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する? しない? お焚き上げの基準

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札幌旭川の仏壇仏具は誠心堂画像イメージ

お焚き上げは役目を終えた宗教的なものや、想い入れの強いものなどへ、感謝の気持ちを込めて、火によって浄め、ご供養する儀式です。 

お仏壇のご処分でもお焚き上げが行われますが、遺品整理や年末の大掃除で、思い出の品の処分を決めたけれど、 

「普通に処分するのは気持ちが落ち着かない……けど、お焚き上げに出すものかな?」 

と悩んでしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。 

今回はお焚き上げに出すもの基準と、出さない場合のご処分についてご紹介です。 

お焚き上げが必要なもの 

①神社に関わるもの、神社から授与されたもの 

(どんど焼き/焼納祭のご日程は、地域の神社へご確認ください)

前年にいただいたお札や破魔矢・お正月飾りなどは、毎年松の内明けに各神社で行われる「どんど焼き(どんと焼き)/古神札焼納祭」へお持ちしましょう。 

各神社でお引取りされているものが異なる場合がありますので、事前にお持ち込み予定の神社へご確認ください。 

※実際に火にくべられますので、原則ビニールやプラスチックなどは予め分別し、持ち込まないようにしましょう。 

お守りやお札、そのほかの神社からの授与品は、通年、お焚き上げ所や古札回収所を設けている神社へご返納しましょう。 

また、遠方の神社から授かったお守りやお札でも、お近くの神社にご返納いただけます。 

「貰いに行って返すのは他所なんて、どちらも怒るのでは?」と不安になりますが、日本の神様は八百万いても喧嘩をしないので、引き受けて下さるのだそうです。 

※神社ごとに規定を設けている場合がありますので、事前にご確認ください。 

お守りは1年間が有効期限とされますが、必ず1年で返さなければならないというものではありません。 

大切な人からの贈り物や思い出のあるものはお手元に残しておくのもよいでしょう。 

②ご葬儀や仏教に関わるもの 

(お仏壇のお買い替えの際には、以前のお仏壇はお焚き上げしましょう)

お仏壇本体やお位牌、ご法名掛軸、お参りに使うお仏具、塔婆(卒塔婆)や数珠(念珠)、 

ご葬儀後にご自宅に用意した四十九日までの祭壇、遺影写真、お骨壺・お骨箱、 

といったものもお焚き上げしましょう。 

お仏壇のお焚き上げについては、こちらもご覧ください。 

また、遺影写真のお取り扱いについては、こちらもご覧ください。 

よくお聞きするのは、全てお焚き上げしてしまった後に 

「お位牌や過去帳だけは残しておけばよかった……」 

という後悔のお声です。

「今現在はお焚き上げしても良い」というお気持ちであっても、年を経ると先祖供養への気持ちが強くなるという方も多いため、場所を取らない過去帳やお位牌は残しておくこともオススメしています。 

③故人様の遺品、身に着けていたもの 

長く大事にしていた眼鏡や装飾品、入れ歯(義歯)のほか、手術のときに着けた金属(ボルトやプレート)、杖、髪、へその緒など、体の一部同然のもの。 

お焚き上げした方がよいもの 

神社の「どんど焼き」などは無償で行っていただけますが、一般的なお焚き上げ供養は費用がかかってしまうもの。 

一般的にお焚き上げされた方がよりよろしいですが、家庭ごみとしてご処分されても問題のないものもございます。 

①特別思い入れのある品、縁起物 

愛用品やお手紙、お子さんが幼いころにくれた似顔絵・プレゼントなど、ご自身やご家族にとって「ただの物ではない」と感じる品も感謝の気持ちを込めて供養する対象となります。 

他にも、故人様の作品(絵画やお仏像)、結納品、招き猫、お土産の置物などもお焚き上げに出されたことがございます。 

②写真、アルバム 

故人様の写真、今もお元気な方の写真問わず、お焚き上げでご処分されることは多いです。 

お気に入りの一枚や集合写真などを厳選してお手元に残したうえでお出しください。 

捨てきれないという場合は、パソコンやスマホを使ってデジタルアルバムにしてしまうのもよいでしょう。 

③人形やぬいぐるみ、置物など 

人や生き物と同じ形をしたものは、無下に処分できないものです。 

ガラスケースに入った立派な日本人形や、五月人形、ひな人形などは却って一般的な処分の方がお手間になる場合もあります。 

また、幼いころから大切にしてきたお人形などは、お焚き上げに出してよいでしょう。 

④御香典袋 

お焚き上げに出されることもありますが、家庭ごみとしてご処分されても構いません。 

なお、住所や名前など個人情報が記載されていることもあります。シュレッダーにかけるなど対策をしておきましょう。 

(お焚き上げ品でお預かりしたものを、分別目的以外で改めることはございません) 

お焚き上げしないご処分の方法 

ご供養も大切だけど、できるだけ金額はかけたくないのも正直なところです。 

お焚き上げを検討するものは、可燃物がほとんどではないでしょうか。 

ゴミステーション(ごみ置き場)に持っていく際に、他の近隣住民に見られてしまう可能性があって心配な場合は、紙袋や新聞紙などで包んで中が見えないようにすると良いでしょう。 

また、日常のごみと混ぜてしまうのではなく、可能な限り、 

  • 最後に塩をふってお浄めをし、他のごみと袋を分けて 

処分しましょう。 

※お住まいの地域・処分するものによって、処理の区分が異なる場合がございます。 
 分別は地域のルールに則して行ってください。詳しくは自治体へご確認ください。 

迷った時は…… 

近年では、環境負荷を考慮して「不要な燃焼物を減らそう」という動きもあります。必要以上のお焚き上げは避け、感謝の気持ちを込めて可能な範囲で実施することが理想です。 

困ったときは以下の基準を考慮して判断するとよいでしょう。 

●物に対する気持ちの強さ 

その物に対して「ただ捨てるのは心が痛む」と感じるかどうかを確認しましょう。 

強い感情がある場合は、お焚き上げが適している場合が多いです。 

●物の性質 

神仏に関係するもの、または故人様に関連するものは、お焚き上げが望ましいと言えます。 

一方で、日常的な身の回りの品や完全に役目を終えた消耗品は、普通の方法で処分しても問題ないことがほとんどです。 

●あまりにも数が多い場合 

膨大にあって、お焚き上げではかなりの金額が掛かってしまいそうな場合は通常の家庭ごみとしてのご処分の他、遺品整理でまとめてのご処分もご検討ください。 

生前整理やご自宅の断捨離を考えてのことでしたら、一気にすべてに手を付けるのではなく、時間をかけてご処分していくのがオススメです。 

お焚き上げの最終的な基準は、皆様の「お気持ち」です。 

気になるからとりあえず全部お焚き上げ……も悪い事ではありませんが、大切なものに対して感謝の気持ちの表われであることを忘れずにお片付け下さい。 

お焚き上げの方法 

①神社や寺院へお願いする 

神社・寺院でもお引取りを行っている場合がございます。 

お焚き上げの受付の可不可や、お引取りしてもらえるもの、費用や時期等は寺社によって異なりますので、直接ご確認ください。 

なお、神社でのお焚き上げは神社に関するもの(お守りお札を始めとした授与品や、神棚など)に限り、お仏壇やお仏具持ち込むことは避けましょう。 

また、量が多い場合、物が大きい場合などは事前にご連絡差し上げましょう。 

②誠心堂で回収してもらう 

また誠心堂でも、お焚き上げについてのご案内が可能です。 

量の少ないものや小さいものは実店舗にお持ち込みいただければ、その場でお引取りも可能です。それぞれのお引取り金額は別途お問い合わせくださいませ。 

また、お仏壇をはじめとする大きいものや量が多い場合は、必ず事前にご連絡くださいませ。 

店頭に突然お持ち込みいただいても対応しかねる場合がございます。 

なお金属などの不燃物に関しては、ご供養のうえ、所定の方法でご処分となります。 

ご質問やご相談は、お近くの誠心堂店舗のほか、お電話、メールにてお問い合わせください。 

 
ご来店が難しい場合、自宅への訪問は困るけれどお仏壇の状況を見てほしい場合には、 

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