誠心堂でご案内できる「お参りのカタチ」。その種類とご供養方法

たとえば「お仏壇」と一言で表されるものには、様々な種類がございます。
金箔を貼った豪華絢爛なものから、小箱のようなシンプルで可愛らしいものまで、たくさんのスタイルのお仏壇があります。

今回のコラムでは、お仏壇や祭壇を含めた「ご供養するためのモノ」を初めてご用意される方のために、誠心堂でご案内できる「お参りのカタチ」の種類とご供養方法をまとめてご紹介いたします。

ご宗旨ごとのご供養方法

大切な故人様やご先祖様をお祀りして供養する方法には、大きく分けると以下のものがあります。

• お仏壇・・・・仏教において仏を祀る場所であり、一般家庭に常設される礼拝施設。各宗派ごとに飾り方の決まりがある。
• 神徒壇・・・・神道においてご先祖様を祀る祭壇。祖霊舎とも呼ばれる。家庭内で氏神様を祀るための「神棚」とは別のもの。
• 手元供養・・・・特定のご宗旨にとらわれず自由にご供養するスタイルの総称。「メモリーステージ」「メモリアルボックス」など、お店や商品によって呼び方は様々。小さな骨壺や遺骨を入れられるアクセサリーなどもこれに含まれる。

ご自分の宗旨が何なのか。
これからはどういう方針でご供養していくのかを確認しましょう。
※宗旨＝宗教・宗門の教えの中心。ここではご自身の信仰する宗教を指します。

お仏壇の種類と特徴

まず、お仏壇は大きく分けると2つの種類に分けられます。

一つは、伝統的な様式でお寺の本堂を模して造られた伝統型のお仏壇。
もう一つは、現代の生活様式に合わせて家具に馴染むように造られたモダンタイプのお仏壇です。

• 金仏壇・・・・金箔などで飾られた黒塗りの豪華絢爛なお仏壇
• 唐木仏壇・・・・銘木の美しい杢目を活かした重厚なお仏壇
• モダン仏壇・・・・日常生活に溶け込む近代的デザインの家具調仏壇

この3種類のお仏壇の中にも、置く場所によってさらにそれぞれ種類が別れます。

• 直置き型・・・・床の間や畳の上、フローリングなどに直接置くことができる様に設計されたお仏壇。「台付仏壇」とも呼ばれます。このお仏壇単体で設置が可能なので、ご安置場所を選びません。
• 上置き型・・・・タンスやサイドボードなどの上にご安置できるように設計されたお仏壇。必然的に小さいものが多く、スペースを取らないので圧迫感がありません。お引越しなどの際も、比較的容易に持ち運ぶことができます。
• 仏間用・・・・和室において仏壇専用の場所として作られた「仏間」にご安置するためのお仏壇。大きさとしては直置き型と上置き型の中間くらいのサイズ。

初めてお仏壇をご用意される際には、そもそもどこへ置くのが最適かわからないという場合もございます。
まずは漠然とでも構いませんので、どこへ置いてどのように手を合わせたいかをスタッフへお伝えいただければ、お客様の理想に合わせてご提案させていただきます。

金仏壇とは

金仏壇は「塗り仏壇」とも呼ばれており、白木を素地に漆やカシュー（合成塗料）などで仕上げ、金箔や金粉で装飾を施した煌びやかなお仏壇です。

各宗派の本山寺院の仏堂を模しているため、宗派によって形状・内部のつくりが異なっており、漆黒の深みと金箔の輝きが荘厳で豪華な印象を与える伝統的なお仏壇です。

蒔絵・彫刻・錺金具など、様々な日本古来の伝統工芸が集約されているのも大きな特徴です。

唐木仏壇とは

唐木仏壇とは、黒檀や紫檀などの輸入銘木や、ケヤキや桑などの国産の銘木を使い、素材の木目を活かして重厚に造られたお仏壇です。

宗派による形状の違いはありませんが、素材によって色や杢目が大きく異なり、産地によっても外観の特徴が異なります。

蒔絵を施した華やかなものや、最近では近代的なデザインを取り入れて技術的に使い勝手が向上している製品もございます。

モダン仏壇とは

モダン仏壇とは、従来の伝統的な様式にとらわれずに現代の生活スタイルに合わせて進化した新しい種類のお仏壇です。

リビングなどの洋室にも違和感無くご安置できるようにシンプルでスッキリしたデザインのものが多く、インテリア性を重視した家具に近い見た目であることから「家具調仏壇」とも呼ばれております。

LED照明、スライド式の経机、椅子付きのものなど、日常の使いやすさを考えて造られており、豊富なバリエーションの中には有名デザイナーが手掛けているモダン仏壇もございます。

大きいものから小さいものまで非常に多くの種類があり、仏具とのコーディネートでお好みの雰囲気に仕上がります。

神徒壇とは

仏教ではなく、神道を信仰されている方のための祭壇。

「祖霊舎」とも呼ばれております。

ご先祖様や故人様の霊が宿る霊璽（御霊代：仏教でのお位牌に該当するもの）をご家庭で祀るためのものです。

檜、欅、ヒバなどの素材を使った白木造りのものが主ですが、最近ではブラウン系のモダンタイプのものも増えて来ており、サイズも様々ございます。

商売繁盛や家内安全などの願掛けで氏神様を祀るための「神棚」とは別のものであり、神徒壇はご家族やご先祖様を祀るためのものとなります。
※神棚には霊璽を入れません。

手元供養とは

特定のご宗旨に固定せず、自由なスタイルで故人様をご供養していく新しいカタチの総称です。

「メモリーステージ」「メモリアルボックス」など、お店や商品によって呼び方は様々あります。

写真や思い出の品を飾ったり、可愛らしい小さな骨壺をご安置したりと、宗教者を介さないので、ご家族のお好きなカタチでご供養していくことができます。

デザイン性が高く、お仏壇のような大きいものから、カバンに入れて持ち運べるような小さいものまで多種多様です。

遺骨や遺灰を入れて身に付けられるアクセサリーなども含まれており、商品の種類というよりはご供養の方針といえるでしょう。

おわりに

現在は、様々な方法で故人様やご先祖様をお祀りすることができます。

代々受け継がれてきたご宗旨を重んじてご供養していく場合もあれば、従来の様式にとらわれずに自由にご供養していくという方もいらっしゃいます。

選択肢が多い分、どうしたら良いものか悩まれる場合も多くあるでしょう。

全てに共通していることは、ご家族を大切に想う気持ちです。

まずはお気軽に誠心堂へご相談ください。
「とりあえずは話だけ…」という方も大歓迎です。

ご来店が難しい場合は、ご自宅やご都合のよい場所からパソコンやスマートフォンを使って店舗内の商品をご覧いただきながら相談できる【オンライン相談】がオススメです。

ご供養に関するお悩みやご相談がございましたら、いつでもお気軽に私たち誠心堂へお問い合わせください。