A.故人様の新しいお名前である「ご法名」を記して、お仏壇の中に飾る掛軸です!
ご命日・俗名(生前のお名前)なども書き記してあり、故人様を偲ぶためのお仏具です。
「お位牌」と同一視されがちですが、お位牌と異なるのは「法名掛軸そのものへの特別なお参りは必要ない」点です。
※初めてお仏壇へ阿弥陀様の掛軸を用意した際には「入仏(にゅうぶつ)/御移徙(ごいし)」と呼ばれる式が必要になります。
A.「浄土真宗(門徒)」の方はご用意ください!
「浄土真宗本願寺派(門徒西・門西)」と「浄土真宗大谷派(門徒東・門東)」をはじめとした、浄土真宗のほとんどは「法名掛軸」を飾っていただくご宗派です。
ただし「浄土真宗高田派」の方は法名掛軸ではなくお位牌となります。ご注意ください。
その他、地域やお寺様によってご指定がある場合もございます。
ご用意を考えたときに確認しておきましょう。
浄土真宗十派 | 主に法名を入れるもの |
---|---|
浄土真宗本願寺派 | 法名掛軸 |
浄土真宗大谷派 | 法名掛軸 |
真宗高田派(たかだ は) | 位牌 |
真宗佛光寺派(ぶっこうじ は) | 法名掛軸 |
真宗興正派(こうしょう は) | 法名掛軸 |
真宗木辺派(きべ は) | 法名掛軸 |
真宗出雲路派(いずもじ は) | 法名掛軸 |
真宗誠照寺派(じょうしょうじ は) | 法名掛軸 |
真宗三門徒派/讃門徒派(さんもんと は) | 法名掛軸 |
真宗山元派(やまもと は) | 法名掛軸 |
A.基本的には、「法名掛軸」です!
お位牌は、いわば故人様の「新しいお身体」です。亡くなって四十九日を迎えるとお寺様がお位牌への「魂入れ」を行う通り、そこには故人様の魂が宿るとされます。そして故人様の冥福を祈って、現世で追善供養(ついぜんくよう)を行います。
しかし浄土真宗では、人は亡くなると阿弥陀様のお力ですぐに仏様になれる(往生即成仏)という考え方なので、現世にはもう身体が必要ないのです。
ただ、お位牌を作ることが禁止されているわけではありませんので、
といった場合には、お位牌をご用意しても構いません。
また、浄土真宗でも「回出(くりだし)位牌」と呼ばれるお位牌が安置してあるお家は多いようです。
お寺様ともご相談のうえ、お気持ちに沿うようにご用意ください。
お位牌についてはこちらもご覧ください。
A.法名掛軸はお寺様がご用意して下さる場合と、自分でご用意する場合がございます。
まずはお寺様にご確認いただき、ご自身でご用意しなくてはならないという事であれば、仏壇店にご相談ください。
本紙部分が真っ白の法名掛軸は誠心堂でも取り扱っております。
お仏壇に合った大きさのものをご用意いたしますので、お気軽にご相談ください。
A.掛軸の大きさの単位です!
年代と関係があるように思えますが、亡くなったご年齢に大きさや作りが対応しているわけではありません。
一般的に、20代・30代・50代・70代・100代の5サイズが、お仏壇で使われます。
メーカーによって寸法には差がありますが、おおよその目安は以下の通りです。
20代 : 丈20~22㎝
30代 : 丈23~26㎝
50代 : 丈28~30㎝
70代 : 丈38~42㎝
100代: 丈43~49㎝
法名掛軸のご用意や、お家の掛軸の大きさを知るときの参考としてください。
A.「表装(ひょうそう)」が必要です! 仏壇仏具店へお持ち込みください!
「院號(号)」と書かれた半紙に包まれた、丈15㎝程の和紙に法名が書いている場合は、その紙を仏壇仏具店へお持ち込みください。
絵や書など(=本紙)を掛軸に仕立てることを「表装」と言い、この法名の書かれた紙も「法名掛軸」にすることが可能です。
なお、浄土真宗本願寺派(門徒西)の場合には、すでに掛軸にした状態でお寺様から渡されることが多く、その分、お時間もかかるようです。詳しくはお寺様にご確認くださいませ。
※仕立てる掛軸の大きさ、布地によってお値段は異なります。店舗にてご相談ください。
A.ご本山から届いたご法名です!
「〇〇院釋□□」といった、釋から始まる法名の上に「院号」がついていて、前述の本紙を頂いた場合は、ご本山である本願寺様から賜ったご法名です。
京都から届いた替えの利かない本紙ですので、大切にお取り扱いください。
A.お寺様のお考えによっては「過去帳だけでOK」ということもあります!
浄土真宗本願寺派(門徒西)に多い傾向ですが、お寺様にご確認くださいませ。
A.「掛軸スタンド」や「掛軸押さえ(掛軸鋲)」をお使いください!
お仏壇内部へ飾る方法は、以下の2通りをご案内しています。
いずれも誠心堂にてお取り扱いしております。
なお、コンパクトなお仏壇で掛軸スタンドが入らない場合や、お仏壇に傷をつけたくない場合には、裏側に両面テープの添付されたフックなどをご活用ください。
A.お仏壇の内側の左右の壁に飾ります!
正面はご本尊(阿弥陀様)と脇軸2枚を飾る場所となっておりますので、法名掛軸はお仏壇内部の両側面(妻板)に飾ってください。
重ねることもありますが、下になってしまう方のお名前が隠れてしまいます。
奥行のあるお仏壇でしたら、前後に並べた方がよろしいでしょう。
A.ご命日が古い故人様の法名掛軸は外して、大事にご保管ください!
ご命日やご法名は過去帳におまとめすると、ご法要や日頃のお参りでも、すぐにお手元で目を通していただけます。
先述(Q7)の通り、ご本山から賜った由緒正しい本紙である場合もございますので、外した法名掛軸はお仏壇の引き出しなどに大切にご保管ください。
A.書き直しはいつでも可能! 修理も状態によっては可能です!
掛軸は紙・布製ですから、お線香やろうそくの煙、微細な埃、日光などで変色してしまうこともございます。あまりに傷みが激しい場合は、作り変えや修理もご検討ください。
夫婦位牌のように、ご夫婦のお名前を並べた法名掛軸を作られることもございます。
修理は「表装替え」と言い、法名の入った本紙部分は活かして、布地部分を作り替えることになります。
しかし状態によっては対応できないこともございます。まずはご相談ください。
また、お仏壇をコンパクトなものに買い替えた場合には、今までの法名掛軸だと収まらなくなってしまうこともございます。
同様に、新しいサイズへの書き替えや表装替えをご検討ください。
A.できれば保管を! 難しい場合は、過去帳などにまとめて記した上で、掛軸はお焚き上げください。
掛軸でのご保管が難しい場合には、ぜひ過去帳におまとめください。
今日の我々が在るのはご先祖様の存在があってこそのこと。
たとえお仏壇を片付けたとしても、ご先祖様の名前も時代も全くわからない、という状況は避けたいものです。お仏壇も残していただきたいのが誠心堂の本心ですが、次世代の方のことを考えると、継承が難しいという方はやはり多くなっています。
また、魂は宿らないという考え方といえども、今まで手を合わせてきたお仏壇、法名掛軸です。
ご処分される前に、できれば最後にお寺様にお参りしていただきましょう。
法名掛軸について、気になることは解決できたでしょうか。
Q&Aにてご紹介した、
は誠心堂でご用意が可能です。
ご来店前に「お仏壇の中の広さ」や「他の法名掛軸(もしくはご本尊の掛軸)の丈や幅」をご確認いただくと、スムーズなご案内が可能です。
お仏壇や他のお仏具に合わせてご提案いたしますので、お気軽にご相談くださいませ。
他にもお悩みのことがございましたら、フォーム、お電話からもお気軽にお問い合わせください。
ご来店が難しい方、ご自宅のお仏壇を見てほしい方、相談はしたいけど購入は検討中の方に向けて、アプリ不要・相談費無料のオンライン相談も承っております。
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